コンビニのポイントは、
こうすれば「たかが」ではなくなる

コンビニごとのポイントプログラムを使い倒す
よくコンビニを利用する人にポイントカードは必携だ。「たかが100円=1ポイント」と思っているとしたら、それは今、損している証拠。1日1000円分ほど利用する人なら10ポイント、週5日を1年間繰り返せば2400円分のポイントになるからだ。コンビニごとのポイントプログラムの違いを知って使いこなせばその差はさらに広がる。ここではその一部を紹介しよう。
Yahoo!との統合で使い勝手が増したTポイント
コンビニ系のポイントカードといえば、ファミリーマート×Tポイント、ローソン×Pontaがもっとも一般的であり使い勝手も良いだろう。とくにT ポイントは、日用品や食品につくショッピングポイント(100円=1ポイント)に加えて、クレジット払いであればタバコや切手代、税金や電気・水道代といった公共料金の支払いでもクレジットポイント(200円=1ポイント)が貯められる。
また、この7月にYahoo!ポイントと統合したことで、Yahoo!ショッピングなどの関連サービスでも貯めたり使ったりできるようになった。Suicaポイントへの交換やジャパンネット銀行へのキャッシュバックも可能など利便性は抜群だ。現金を貯める感覚で貯めたい。
ボーナスポイント商品でPontaが
サクサク貯まるローソン
一方のPontaは、クレジット払いの如何にかかわらずタバコや切手、公共料金の支払いにポイントはつかない。しかし店内で常時展開されている期間限定ボーナスポイント指定商品を選ぶと普段の10倍から20倍のポイントがつくというプログラムがある。缶コーヒーなら1本10ポイント、ポッキー1箱なら22ポイント、500ミリリットルペットボトルの水1本で10ポイントほどが設定されており、驚くほどの勢いでPontaポイントが貯まっていくのだ。通勤時や昼食時に1000円ほどをコンビニで使っている会社員が、毎日1つボーナス商品を利用したなら、それ以外の商品ばかり買った場合に比べ、年間獲得ポイント数は2倍以上、5000円超に相当する額になる。「クレジット払いは増やしたくない」という人にも手軽にお得感が得られるプログラムと言える。 また、電子マネーという点で毛色が異なるが、セブンイレブンのヘビーユーザーであればnanacoを押さえておきたい。イトーヨーカドーなどの大型スーパーでも同様に貯められるため、「コンビニは割高だから」と敬遠しがちな主婦にも貯めやすいポイントとなるだろう。
楽天参入で共通ポイントに激変か
コンビニで貯まる・使える共通ポイントは4年前のPonta×ローソン参入によって大きく広がったところだが、2014年秋には新たに楽天×サンクスが加わることが決まっており、さらなる激変が起きてきそうだ。
現在予定されているのは「R ポイントカード」という共通ポイントカードの仕組みで、クレジットや電子マネー、現金といった決済手段にかかわらず、サンクスで買い物するたびに「楽天スーパーポイント」が付与される。会員数8500万人超という楽天の規模の利はもちろん、ネットショッピングとリアル店舗の相互送客という新たな流れが共通ポイントの可能性をさらに引き出すものと期待される。
コンビニと共通ポイントの相関関係
■ローソン×Ponta
入会金無料。現金での買い物100 円=1ポイントに加え、来店ごとに1回1ポイントが貯まる。クレジット機能の有無にかかわらず使えるのがボーナスポイントの仕組みで、対象商品購入ごとに表示ポイントがどんどん加算される。家族で一緒にポイントを貯めたり使えたりするのもT カードにない魅力だ。
■セブンイレブン×nanaco
SuicaやPasmoと同じ電子マネーの形態で、「ピッ」とかざすだけで支払いが早いのが最大の魅力。カード発行には手数料300円がかかる。現金でチャージする場合の金額は1000円単位で1回2 万9,000円まで。提携店舗で買い物すると100 円=1ポイントが貯まる。
■ファミリーマート×T ポイント
入会金無料。現金での買い物100 円=1ポイントが貯まる。クレジット払いにするとさらに200 円=1ポイントが加わる。ファミマT カード会員ならば、毎週火曜と土曜の「カードの日」、および毎月20日の「おとなの日」にショッピングポイントが2 倍になるキャンペーンもある。おとなの日は50 歳以上が対象で、20日が火曜か土曜なら獲得ポイントは4 倍になる。
■サンクス×楽天R ポイント
2014 年秋開始予定。決済手段に関わらず、提携店舗で買い物するたびに、ネットでもリアルでも使える「楽天スーパーポイント」が付与される。