[DATA]
マイル価値:利用方法によって異なる
マイル有効期限:3年
マイル利用可能サービス:特典航空券(1万マイル~)、ANA 国際線アップグレード(1万2000 マイル~)、ANA ショッピング astyle(3000 マイル→ 3000 円分)、ANA SKY コイン(3000 マイル→ 3000 円分*、1万2000 マイル→1万5000 円分)、ANAご利用券(1万マイル→1万円分、1万2000 マイル→1万5000 円分)、楽天Edy(1万マイル→1万円分)、Suicaポイント・nanacoポイント・楽天スーパーポイント・Tポイント(1万マイル→1万P)など
*3000 マイルでの交換はANA カード(クレジット機能付き)会員または、ANAマイレージクラブモバイルプラス会員のみ可能
[ポイント獲得方法]
ANAカード利用で貯めたポイントの移行:1000 円につき3~10マイル(カード・コースにより異なる)
楽天Edy 利用時:200 円につき1マイル(ANAマイレージクラブEdy カードまたは「Edyでポイント」
を設定したモバイルEdy 利用時/ANAマイレージ
クラブモバイルプラス入会中は200 円利用につき3
マイル*)
ANA 便搭乗時のフライトマイル:搭乗区間、運賃などにより異なる
提携航空会社搭乗時のフライトマイル:航空会社、搭乗区間、搭乗クラスにより異なる
ANAマイレージモール経由のショッピング:利用するショップ・サービスにより異なる
提携ポイントからの移行など
*14 年3月までのキャンペーン付与率で通常は2マイル
特典航空券への交換や、航空券をビジネス、ファーストクラスへアップグレードできるなど、魅力的なサービスを受けられることで人気のマイレージプログラム。とくにANAとJALの国内二大航空会社のどちらかのマイルを貯めているという人も多いだろう。
ANAは世界最大の航空連合「スターアライアンス」に加盟しており、加盟各社の路線でもマイルを利用できることが強みのひとつ。また、楽天スーパーポイント、Tポイントといった提携するポイントプログラムからマイルにポイントを移行でき、電子マネーでは楽天Edyの利用やnanacoポイントからの移行でもマイルを貯められるなど、多彩なルートで激寄せしやすいプログラムとなっている。
特典航空券は往復1万マイルから
ANA マイルで交換できる特典航空券は往復で1万マイルから(片道は7500 マイルから)。ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンで必要マイル数が3段階に分かれており、年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期は利用できない日もある。なお、航空券はタダになっても、燃油特別付加運賃や空港使用料は支払いが必要だ。
■特典往復航空券必要マイル数(東京発着・エコノミークラス)
行き先 | ハイシーズン | レギュラーシーズン | ローシーズン |
---|---|---|---|
大阪 | 15000 | 12000 | 10000 |
沖縄 | 21000 | 18000 | 14000 |
ソウル | 18000 | 15000 | 12000 |
ホノルル | 45000 | 40000 | 35000 |
アメリカ西海岸 | 60000 | 50000 | 40000 |
ヨーロッパ・アメリカ東海岸 | 65000 | 55000 | 45000 |
提携航空会社でも貯まる・使える
ANA マイルはスターアライアンス加盟航空会社および提携航空会社でも利用でき、マイルを貯める場合は航空会社および運賃種別ごとにマイル積算率が定められている。特典航空券への交換は往復2万マイルから。スターアライアンス加盟航空会社の場合は、複数の会社を組み合わせてANAカードマイルプラスでマイルを上乗せ利用することもできる。
【ANA マイルが利用できる提携航空会社】
アドリア航空、エーゲ航空、エアカナダ、中国国際航空、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、アビアンカ‐タカ航空、ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空、LOT ポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、スカンジナビア航空、シンセン航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイス インターナショナル エアラインズ、TAM ブラジル航空(TAM メルコスール航空)、TAP ポルトガル航空、タイ国際航空、トルコ航空、ユナイテッド航空、US エアウェイズ、マカオ航空、エティハド航空、ハワイアン航空、ジェットエアウェイズ、カタール航空、ヴァージン アトランティック航空
そのANAマイルを貯めやすいクレジットカードといえば、やはりANAカードが挙げられるだろう。ANAカードにはいくつか種類があるが、いずれもクレジット利用ではカード会社のポイントが貯まり、それをマイルに移行する仕組み。一般カードでは多くの場合で1P→5マイルコースと10マイルコースが用意されており、還元率の高い10マイルコースの場合は、カード年会費に加えて年間2100~6300円の移行手数料が必要になる(ゴールドカード以上は移行手数料無料)。
また、移行には都度移行と自動移行があり、自動移行は手間がかからず便利だが、ポイント有効期限が切れる2年に一度だけ都度移行すれば、移行手数料は半分に抑えられる。
以上を踏まえたうえでオススメしたいのはソラチカカード。少ない維持費で持てることに加え、東京メトロ乗車でもらえるメトロポイントをこのカード保有者だけの優遇レートでマイルに移行できるからだ。首都圏居住者のみしかメリットがないように感じるかもしれないが、PeX、Gポイント、ネットマイルなどのポイント交換サイトを使って、手持ちのさまざまなポイントをメトロポイント→ANAマイルに集約すれば、各サイトのポイントを直接ANAマイルに交換するよりもレートがアップ。ポイントの経由役としても活躍してくれるのだ。
ほかにも、有効期限にとらわれたくない人にはANAアメリカン・エキスプレス・カード、とにかく高い還元率でマイルを貯めたい人にはANA VISAプラチナ プレミアムカードがオススメ。ショッピング利用額や飛行機の搭乗頻度などを考えて最適なカードを選ぼう。

発行元 | JCB |
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国際ブランド | JCB |
年会費 | 2100円(税込、初年度無料) |
ポイント | 1000円利用につき1P |
カード利用で貯まるOki Doki ポイントは、1P→5マイルコースなら手数料無料、10 マイルコースなら年2100 円でマイルに移行できる(ボーナスで獲得したポイントは1P →3マイル)。カード付帯のPASMO をメトロポイントPlus に登録すると、東京メトロ1乗車(定期券面区間外)ごとにメトロポイントが平日は5P、土休日は15 P貯まり、このカードのみの優遇レート100 P→ 90 マイルに。

発行元 | アメリカン・エキスプレス |
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国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
年会費 | 7350円 |
ポイント | 100円利用につき1P |
ANA グループ利用時はポイント1.5 倍。年6300 円の「ポイント移行コース」に登録すると1000 P→ 1000 マイルに移行でき、登録期間中はポイント有効期限が無期限となる。国内28 +海外2空港のラウンジが同伴者1名まで無料で利用でき(ANA ラウンジは対象外)、海外から帰国時に成田・中部・関西の3空港から自宅までスーツケース1個を無料宅配できる。

発行元 | 三井住友カード |
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国際ブランド | Visa |
年会費 | 8万4000円 |
ポイント | 1000円利用につき1P |
カード利用で貯まったポイントを移行手数料無料で1P→ 15 マイルに。プラチナカードのため年会費は高額だが、入会・継続時のボーナスは1万マイル、搭乗ボーナスは50%、楽天Edy へのチャージには200円につき1マイルを付与。プライオリティ・パス、国内のANA ラウンジ、コンシェルジュなども利用できる。
入会・継続ボーナスと搭乗ボーナス
ANA カードを持つ大きなメリットのひとつが、入会時と毎年の継続時にそれぞれボーナスがもらえること。一般カードは各1000 マイルで、ワイドカードやゴールドカードは2000 マイル、プレミアムカードになると1万マイルになる。また、ANAカードを持っていれば、ANA 便搭乗時に通常もらえるマイルに加えて、一般カードの場合で区間基本マイレージの10%のマイルを搭乗ボーナスとして加算。ワイドやゴールドなら25%、プレミアムなら50%に。年に一度でもANA 便に乗る機会があるなら、ANA カードを持つ価値は充分にあると言えるだろう。
ANAカードマイルプラスでマイルを上乗せ
効率的にマイルを貯めるなら、「ANA カードマイルプラス」の加盟店を優先的に利用しよう。有名どころではセブン- イレブン、マツモトキヨシ、ENEOS、髙島屋などが加盟しており、ANAカードで支払いをすると、クレジット利用のポイントに加えて、100~200 円につき1マイルが貯まる。また、ネットショッピングの場合は「ANAマイレージモール」を経由して利用すると、ショップごとに定められたボーナスマイルがもらえる。楽天市場やYahoo!ショッピングなら200 円利用につき1マイル。会員登録や資料請求だけでマイルがもらえるショップもある。
飛行機に乗る機会はそんなにない、マイルは有効期限が心配……
などという人は、陸を中心に貯めるのも手。
うまくマイル使い切れないときは、キャッシュバックや別のポイントに移行するなど、代替手段も選べる。

発行元 | ジャックス |
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国際ブランド | Visa、JCB |
年会費 | 1575円(初年度無料) |
ポイント | 2000円利用につき7P |
カード利用で貯めた5 0 0 P を1500ANA マイルに移行でき、その際の還元率は1.05%。年間獲得ポイントが2000Pを超えるとボーナスポイントがあり、最大の3500P獲得時(約100 万円利用時)ならマイル移行時の還元率は1.2%に。カード到着後3カ月以内に5万円以上利用すると2000 円分、10 万円以上なら5000 円分のキャッシュバックも。

発行元 | アメリカン・エキスプレス |
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国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
年会費 | 1万500 円 |
ポイント | 100円利用につき1P |
ポイントは無期限有効で、14 の航空会社のマイルに好きなときに移行できる画期的なカード。ANAマイルへの移行は1P→1マイルで年8万マイルまで、年5250 円の参加費が必要となる。対象20 社の航空券を、航空会社のウェブサイトなどから購入(円建て決済)するとポイントが3 倍に。入会ボーナスやファーストトラベルボーナスで最高8000Pも獲得できる。

発行元 | ジャックス |
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国際ブランド | Visa |
年会費 | 3150円(初年度無料/年30万円利用で次年度無料) |
ポイント | 1000円利用につき10P |
本カード1枚のみではANAマイル移行時の還元率は0.5%だが、前ページで紹介した「ソラチカカード」と組み合わせると還元率が1.35%にアップ。2 0 0 0 E x t r e m eC a r d ポイント→ 3000 Gポイント→3000メトロポイント→ 2700ANA マイルというルートで移行できるようになる。Gポイントにしている間はポイントも実質無期限有効で使える。

発行元 | 楽天カード |
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国際ブランド | Visa、MasterCard、JCB |
年会費 | 無料 |
ポイント | 100円利用につき1P |
楽天スーパーポイントを2P →1ANAマイルのレートで、50Pから移行可能。年会費や移行手数料はかからず、ポイントも実質無期限有効なため、リスクなしでマイルを貯めることができる。期間限定ポイントや、ほかのポイントから移行させたポイントはANAマイルに替えられないが、ENEOS やコナカなどポイント加盟店で貯めたポイントは1~1.5%還元でANAマイルに。
飛行機に乗る機会はそんなにない、マイルは有効期限が心配……などという人は、陸を中心に貯めるのも手。うまくマイル使い切れないときは、キャッシュバックや別のポイントに移行するなど、代替手段も選べる。
ANAマイルを貯めるならANAカードを持つことが基本だが、必ずしもANAカードでなければいけないわけではない。漢方スタイルクラブカードは、ポイントをANAマイルに移行する際は、年100万円利用時で1・2%還元。2年目以降1575円の年会費がかかるが、マイル移行手数料は必要なし。マイルの利用目処が立たないときでも、ポイントをカード利用代金への充当に使えば最高2%還元になる。
ポイント無期限有効で、14社のマイルに移行できるアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードは、マイルの期限が心配な人や、航空会社を限定したくない人にオススメ。海外から帰国時にスーツケース1個を無料宅配できるサービスや、海外航空便遅延補償なども利用できる。
Extreme Cardは、前ページで紹介したソラチカカードと2枚持ちをすると、1・35%還元のマイル移行ルートが開通。Gポイントを経由すれば、マイル以外にも多くのポイント移行先を選べる点も使い勝手がいい。次年度年会費が無料になる年30万円以上の利用が鉄則。
年会費も移行手数料も完全無料で、もっともリスクなく使えるのが楽天カード。楽天カードを使用していれば、実質無期限でポイントを貯められるので、マイル初心者にオススメだ。









